復習 【 神の使者 】 P.48 [神の使者]
聖書には恐ろしい脅し文句以外に、いまでもそのとおりだと思える、美しくて深い文章もある
だが創世記の物語を読み返してみれば、その物語が初めて語られて以来(書物になる前から)信仰ある良識的な人々が困惑してきた重大な問題があることに気づくだろう
例えば創世記によれば、神は世界を創り、それを見て非常に良いとされた。それから神はアダムを創り、つぎに伴侶のイヴを創ってやった。楽園の人生だ。だが神は彼らに一つのルールを与えた。
いいか、おまえたちは何をしてもいい。ただしあそこにある知恵の実だけは食べてはいけない、とね。そこでヘビが現れて役目を果たす。イヴは木の実をかじり、アダムを誘惑する。おかげで悪いことはなんでも女性のせいにされるわけだ。
アダムも木の実を食べる。さあ、報いがやってくる。造物主は激怒してアダムとイヴを楽園から叩き出す。おまけにイヴに、出産のときには恐ろしく苦しむことになるだろう、と言い渡す。なるほど、イヴは思い知るだろうよ!
だが、ちょっと待ってもらいたい。神なら完璧なはずだろう?完璧ならなぜ、何もかも見通していなかったのか?どんな親だって、子どもはしてはいけないと言われたことを必ずやりたがると知っているよ。
神がすべてを見通していたとすれば、神がしたこととは何なのか?
自分で子どもが悪さをするように仕向け、こっぴどく罰して楽しんだみたいに見えるだろう?だが神がそんなことをするだろうか?そんな神を信頼できるかね?いまだったら児童虐待で訴えられるよ。
それでは、ほんとうはどうなのか
答えは、目隠しを外す意志をもっている者ならすぐにわかる
神はそんなことはしない
神は愚か者ではない
創世記の物語は、きみたちが気づいていない、だが気づくべき理由があって、無意識の心が世界と身体をつくったことを象徴しているんだ
誰もが一度は耳にしたことがあるアダムとイヴの物語。確かにこんな神は信頼できないですね。
彼らはこれまでも繰り返し言っていました。
神は偽りの世界とは何の関係も無いと。かたちあるものはすべて心の投影だと。
この創世記の物語は【 無意識の心が世界と身体をつくった 】ことを象徴している。
私たちはこれに気づくべきなのでしょう。
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